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交通事故でストレートネックになったら

ストレートネックとは、本来は緩やかに曲がっているはずの頚椎が真っすぐになっている状態のことをいいます。

ストレートネックは日々の生活における習慣(猫背等)によってもなりえますが、交通事故の衝突が首に衝撃を与えストレートネックになることもあります。以下では、交通事故を原因としてストレートネックになった場合にどうすればいいのかを解説します。

交通事故後にストレートネックと診断された場合の対処

交通事故後にストレートネックと診断され、後遺障害が残った場合に問題になるのが、事故とストレートネックとの因果関係の有無です。

先ほど説明したように、日々の生活における習慣が原因でストレートネックになることもあり、事故前からストレートネックになっていたのか、事故が原因でストレートネックになったのかの区別が難しく、因果関係が争われる場合があります。

また、事故を原因とするストレートネックがあれば、後遺障害が認定されやすくなる可能性もあります。ですから、因果関係の立証や後遺障害認定の申請をする準備をしておいた方がいいでしょう。

病院で受けるべき検査

因果関係の立証や後遺障害認定の申請をする準備としては、レントゲン検査やMRI検査をすることが考えられます。ストレートネックはレントゲン写真やMRI画像を見れば、頚椎が真っすぐになっていることがすぐに分かります。

また、症状固定と判断されてからもレントゲン検査等をすると良いでしょう。もし、症状固定時にストレートネックが改善されていたのであれば、事故以前からストレートネックであったのではなく、事故が原因でストレートネックになったと言いやすいからです。

ストレートネックの症状とむちうちの違い

ストレートネックの症状には、首の痛み、頭痛、吐き気、手のしびれ等があり、むちうちと症状がよく似ています。しかし、むちうちは自覚症状があるのに対し、ストレートネックは無症状の方も多くいます。

また、むちうちは、頚部が振られたことによって生じた頭頚部の衝撃によって、X線上外傷性の異常の伴わない頭頚部症状を引き起こしているものをいい、レントゲン写真からはむちうちであるかどうかの判断が困難です。これに対して、ストレートネックは前述したようにレントゲン写真等を見ればすぐに分かります。

後遺障害等級と慰謝料

ストレートネックで認定される可能性のある後遺障害等級とその慰謝料をご紹介します。

等級 自賠責基準 弁護士基準
第7級 419万円 1000万円
第9級 249万円 690万円
第12級 94万円 290万円
第14級 32万円 110万円

ストレートネックと交通事故の因果関係が認められた裁判例

ここで、ストレートネックと交通事故の因果関係が認められた裁判例を紹介します。

東京地判平成7.2.14は、車両同士の接触事故で、被害車両の後部座席に座っていた被害者が右側を見るため身を乗り出した姿勢でいたため、他の事故当事者よりも事故の衝撃を強く受け、頭部から左上腕にかけて神経障害が残り、14級の後遺障害に認定された事案です。

頚椎前弯消失(ストレートネック)と事故との因果関係が問題になりましたが、頚椎前弯消失は頚椎捻挫によって生じ得るものであること、診断書の内容に誇張があったり、他の原因で症状が生じたのではないかとの疑いを持つべき証拠がないこと、被害者が衝突時の姿勢から、他の事故当事者とは異なった衝撃を身体に受けた可能性があることから、頚椎前弯消失は事故により生じたものであると認められました。

後遺障害等級の認定申請はおまかせください

ストレートネックになった場合に認定される可能性のある後遺障害等級としては、12級と14級があります。

しかし、そもそも後遺障害として認定されない可能性がある上、等級によって慰謝料の額は大きく異なります。また、ストレートネックは事故のみが原因ではないため、事故との因果関係を争われることも十分に考えられます。このように、ストレートネックと診断されたとしても、因果関係や後遺障害等級の認定等において越えなければならない専門知識を要するハードルがあります。

そのため、ストレートネックによる後遺障害認定の申請や因果関係の主張は、専門家である弁護士、特に医療に強い弁護士に依頼した方がいいでしょう。