交通事故
脳梗塞|交通事故が原因となる場合の症状や慰謝料
監修弁護士 今西 眞弁護士法人ALG&Associates 福岡法律事務所 副所長 弁護士
脳梗塞とは、脳卒中のうち、脳の動脈が詰まって血行が途絶えることで脳組織が壊死に陥る疾患です。脳は全身の中でエネルギー代謝が最も活発な臓器ですが、脳梗塞によってエネルギー供給が滞ってしまい、ダメージを受けます。
ダメージを受けた脳の箇所や程度によって現れる症状は様々ですが、代表的なものとして半身麻痺、しびれ、言語障害、意識障害等の症状が現れる可能性があります。
目次
脳梗塞とは
通事故後に脳梗塞が発現した場合、因果関係、すなわち、事故によって脳梗塞が起きたとことを証明できるかが問題になると想定できます。
たしかに、脳梗塞の原因には多種多様のものがあり、特に高血圧、糖尿病、喫煙、飲酒等が一般的に知られているところであり、因果関係立証のハードルは低くありません。
しかし、交通事故等の強い衝撃によって血栓が生じ、その血栓が成長して脳血管を詰まらせることがあります。このような場合、事故後脳梗塞の発現までに数日~数週間が経過したとしても脳梗塞と交通事故の因果関係が認められる場合があります。
交通事故で脳梗塞になったらすべきこと
脳梗塞の疑いのある場合には、頭部CTやMRIなどの画像による診断が必須です。早期診断が重要となりますので、痛みや失血がなくても診察を受けてください。
脳梗塞の後遺障害とは
麻痺・感覚障害
しびれ、感覚障害、片麻痺、構音障害などの後遺症が残る場合があります。
麻痺で請求できる慰謝料について高次脳機能障害
高次脳機能障害の症状や請求できる可能性がある慰謝料などは下記のページで解説しています。
高次脳機能障害の症状|後遺障害認定のポイントめまい
めまいの後遺障害については下記ページで解説しています。
めまいの原因はむちうち?!交通事故の影響とは脳梗塞の原因は交通事故かも…疑問に思ったら弁護士へご相談ください
上で述べたとおり、事故による脳梗塞の因果関係を立証するハードルは決して低くはありません。
しかし、専門家が早い段階で医師とも連携を取ることで、適切な後遺障害等級の認定を受ける見込みはグッと上がります。適切な損害を確定するためにも、ぜひご相談ください。
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保有資格弁護士(福岡県弁護士会所属・登録番号:47535)